採択課題

研究代表者
信州大学
特別栄誉教授
遠藤 守信
Morinobu Endo
事業推進課機関

丸紅株式会社

採択課題名

極超低圧で駆動する超高透水逆浸透膜・モジュールの製造・販売事業に向けたフィージビリティスタディ

プロジェクト概要

当チームは、事業化推進機関丸紅(株)の協力を得て、信州大学で開発されたナノテク技術を用いた革新的逆浸透(RO)膜・モジュールの製造・販売、製品開発を行う事業会社の設立を視野に、本事業で適用地に合致するPOU用RO膜・モジュール浄水器の開発を行う。当面、主として飲料水に課題を抱える途上国を中心に将来の先進国での展開も視野に、市場調査・顧客開拓および実証試験を行う。殊に市場ニーズを的確に捉えた浄水器サービスを実現するビジネスモデルについて、概念実証(PoC)のフィージビリティスタディも実施する。

製品・サービスの概要(申請時)

当チームが初めて提唱して実現したナノカーボンを用いた逆浸透(RO)膜・モジュールは、従来RO膜浄水器では不可能な水道水圧0.2 MPaの極超低圧で駆動でき、水道蛇口直結で運用可能である。無電源・ポンプレス、貯水タンクが不要で、環境に優しいRO膜浄水器が提供できる。さらに、これまでにない耐塩素・耐ファウリング性も具備しており、より簡便なRO膜浄水器が構成できる。この革新的な浄水器を水課題を抱える地域や、また防災用途へ展開することによって、人々のQOL向上はもとより浄水用消費電力削減で社会貢献に繋げる。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

水問題を抱える国、地域にホットな市場が存在し、また全世界を対象に事業展開する。2026年3月末のスタートアップ設立を基本計画とし、上市機会のタイミングを見計らいつつ、社会要請と必要性が高いと判断された場合はより早期に立ち上げる。