採択課題

研究代表者
群馬大学
教授
鈴木 孝明
Takaaki Suzuki
採択課題名

微小流体チップの多品種少量生産のための樹脂鋳型製造専用3次元リソグラフィ装置の開発

プロジェクト概要

世界で高まる実験動物の廃止の動きに対して、臓器チップや生体模倣システムの研究開発が進んでいる。これらの研究における課題のひとつは、微小流体チップの材質と少量多品種生産を可能とする製造技術である。本プロジェクトでは、特許技術「3Dリソグラフィ」を用いて、微小流路壁面に抜きテーパーを設けた樹脂鋳型を作製し、高強度樹脂を精密射出成型する技術を提案する。期間中では、単機能化によって操作性を向上した、鋳型作製専用露光装置を試作し、試作機を用いた技術実証と顧客候補によるユーザー評価を行う。

製品・サービスの概要(申請時)

射出成形技術と半導体製造技術を組み合わせた流体チップの多品種少量生産技術を構築し、開発する鋳型作製専用露光装置とその技術提供を組み合わせたサービスを想定している。また、研究開発推進体制から発展させた事業体制により、流体チップの製造サービスを平行して展開し、初期に研究者向けの小ロット生産から入り、その後、生産量の増強や製造装置の提供、異分野への展開などを進める。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

構築済みの研究開発推進体制に基づいて、事業化に必要な技術系人材や環境の整備を進めている。研究開発とあわせて、VC等の事業化推進機関候補と経営者候補人材の確保に向けた活動を積極的に進める。