採択課題

研究代表者
群馬大学
教授
三輪 空司
Takashi Miwa
採択課題名

RC構造物の健全性評価効率化に向けた鉄筋腐食定量評価装置の開発

プロジェクト概要

RC構造物の老朽化の加速度的な進行が社会問題となっているものの、5年に1度の定期検査では内部の劣化状態は不明であり、予防保全に向けた鉄筋腐食の定量評価が求められている。そこで、本事業は鉄筋を電磁石により正弦加振し、ドップラレーダによりその振動変位分布を計測することで、既往のRCレーダによる配筋イメージに加え、非破壊かつ定量的に鉄筋腐食を評価可能な加振レーダスキャナを開発する。本装置により、地方自治体等が容易に内部の劣化状態を把握でき、補修における順位付けの効率化を目指す。

製品・サービスの概要(申請時)

事業化における顧客は、地方自治体等からの検査を受託する建設コンサルタント、非破壊検査業者であり、既往のRCレーダを利用してきた検査業者であれば特段の知識を必要とせず迅速、容易に鉄筋腐食を定量評価可能なモダリティを提供する。既往の装置よりコスト増となるが、ハードのみを安価に提供して検査毎にソフトウエア利用料の徴取や腐食量の評価サービスを受託し、継続的な利益を上げていくリカーリングビジネスを目指す。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

大田区や群馬県での実証試験を通じてMVP向けのプロトタイプ機の試作を行う。また、経営人材候補やVCとのマッチングを通じ、研究助成やIJIE step2を獲得しながら、市販向けのハイエンド機を試作し、2028年度の起業を目指す。