採択課題

研究代表者
信州大学
助教
小笠原 慎治
Shinzi Ogasawara
採択課題名

スマートインフルエンザウイルスを用いた肺疾患のウイルス療法

プロジェクト概要

肺疾患(肺癌、慢性閉塞性肺疾患)の患者数は世界的に高水準にあり、死因順位でも高順位に位置する(肺癌:6位、慢性閉塞性肺疾患:3位)。現在の肺癌治療法は副作用が強く、正常な細胞、組織も傷つけてしまい治療後のQOLが低下する。慢性閉塞性肺疾患においては有効な治療法がない。これらの問題を解決するため、標的細胞のみを選択的に死滅させられるスマートインフルエンザウイルスを用いて正常な細胞は傷つけずに肺疾患の原因となっている異常な細胞だけを肺から除去する新しいウイルス療法を開発する。

製品・サービスの概要(申請時)

病態や個人に合わせたオーダーメイドの治療用スマートインフルエンザウイルスを開発・提供する。スマートインフルエンザウイルスを増殖させる遺伝子組換えMDCK細胞を提供する。スマートインフルエンザウイルスを開発する過程で得られたタンパク質検知用のセンサーを提供する。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

ステップ2またはVCからの出資により3000万円を調達しスタートアップを設立する(2027年4月予定)。設立後は学内のインキュベーション施設を拠点として事業を展開する。