採択課題

研究代表者
埼玉大学
准教授
塩田 達俊
Tatsutoshi Shioda
採択課題名

レーザー・光学技術によるインライン全数検査を目指した表面形状検査装置の製造

プロジェクト概要

自動車、鉄鋼、ガラスなど製造業の生産ラインでは、品質と信頼性を維持するためには全ての個体で表面や塗装面の欠陥検出が必須であるが、どの業界でも全個体の検査を実現できていない。

本課題では光周波数コムや光学干渉計を利用したシングルショット断層イメージング技術を応用して、世界最高性能の3次元イメージング計測器を開発する。この3次元イメージング装置により、鋳鉄部品や塗装処理部品、溶接部品など特に製造業で使用される部品の表面形状や生体の断層像を高速に計測することが可能となる。

製品・サービスの概要(申請時)

本製品は2次元の“断層”画像をカメラでシングルショット撮像する非接触検査装置である。製品の不良検査は2次元断面像の積み重ねで可能であるから、2次元断層画像をシングルショットで撮像できると、忽ちロバスト性が上がり、インライン全数検査の実現へ近づける。その際、シャッタースピード(は露光時間)が振動の周期より遅いと画像にブレが生じて検査の質が低下する。本検査装置は、2次元シングルショット断層像を高速なシャッタースピードで撮像することで振動ロバスト性を向上する。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

経営者候補となる人材の探索、顧客企業を探索して、具体的に事業化する道筋をつける。