採択課題

研究代表者
群馬大学
准教授
柴田 孝之
Takayuki Shibata
採択課題名

微小環境のpHを測定できる蛍光色素および色素標識試薬

プロジェクト概要

体液のpHは7.40±0.05に厳密に保たれているが、細胞小器官など酸性/塩基性に偏っている部位が存在することが分かっている。しかし、この様な微小環境のpHを精密に解析できるpHセンサーは未だ開発されていない。本プロジェクトでは、世界初の「pH変化に伴い2色の蛍光を発する色素」や「限られたpH領域で発光する色素」を活用して、小数点2桁までの精密pH測定や、pH変化による光のON/OFF制御を可能にする基盤技術を創製し、新しい研究ツールや疾病診断法の提供を目指す。

製品・サービスの概要(申請時)

任意の微小環境のpH測定を実現するには、任意の分子に蛍光色素を標識する技術が必要となる。従って、基本的なサービスとして、上述の3種の蛍光色素を基に、蛍光のpH依存性を保持しつつ標的分子に対し求核的/求電子的に共有結合を形成できるラベル化剤の製品化を目標とする。また、これを用いたがん診断用試薬を創出し、新しいがん診断の受託業務あるいは測定装置とのパッケージ販売へ展開する。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

資金調達および経営者候補人材に関して、群馬大学産学連携推進機構が有する人材情報および公的な創業支援制度を活用すると共に、東和銀行をはじめとする金融機関とのマッチングイベントに参加し、協力企業を探索する。