プロジェクト概要

腫瘍内浸潤リンパ球（TIL）を活性化することで強い抗腫瘍効果が期待できることが、免疫チェックポイント阻害剤の開発により近年明らかになってきた。一方で、TILが少ない症例に対し免疫チェックポイント阻害剤の効果は期待できない。脂質代謝関連分泌因子であるアポリポタンパク質とT細胞活性化刺激と組み合わせることで、TILがほとんど存在しない腫瘍においても、TILを劇的に増幅・活性化できることを見出した。本研究課題では、本機序をmRNAとして実装し、腫瘍免疫誘導法を開発する。

製品・サービスの概要（申請時）

腫瘍増殖を抑制するアポリポタンパク質はT細胞活性化刺激と組み合わせることで、腫瘍内浸潤リンパ球（TIL：Tumor Infiltrating Lymphocyte）がほとんど存在しない腫瘍においても、TILを劇的に増幅・活性化できることを見出した。このTILの増幅は標的腫瘍だけでなく非標的腫瘍においても認められた。この機序をmRNAとして実装し、TILを生体内で増幅・活性化する抗がん剤を開発する。

SU設立に向けた活動計画（申請時）

スタートアップ設立に向けて、経営人材や提携するベンチャーキャピタルを探索する。このような事業を進める人材とともにビジネスモデルを検討し、事業化へ向けた体制作りを行う。