採択課題

研究代表者
山梨大学
教授
小谷 信司
Shinji Kotani
採択課題名

AI技術を搭載したサクランボ自動選果機の研究開発

プロジェクト概要

サクランボ生産農家は高齢化と熟練労働者不足で危機の状態にある。本サクランボ自動選果機(サイズ識別、等級識別、病害虫鳥獣被害果検出)は、熟練労働者不足問題を解決し、熟練労働者の匠の術を販売単価の高い「手詰め」作業に専念させることで、サクランボ農家の売上を倍増させる。人手不足で出荷量を確保できず輸出を控えている農家・農業法人に関しては輸出拡大政策を推進することが可能になる。本自動選果機はソフトウエアの設定変更のみで、別品種(紅秀峰、ナポレオン、高砂など)に対応可能である。

製品・サービスの概要(申請時)

サクランボの収穫期間は3週間と極端に短い。この期間の単純労働者の作業、熟練労働者の作業、自動選果機の作業を明確に役割分担して最大限の利益を得る。インタビュー、アンケートによれば、サクランボ農家では200万円以下の製品価格が望ましく、農業法人では、1日の選果量により1,000万円超でも購入可能である。従来の「持寄共選」から「機械共選」を目指し、選果の安定化、農家の手間を省く。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

2024年度、ステップ2(スタンダード)への申請を行い、2025年度、2026年度実証試験機開発、実証試験、継続的改良、サクランボ関係農家、山形県関係者、山梨県関係者に広報、2027年4月スタートアップ設立予定。