採択課題

研究代表者
宇都宮大学
准教授
ミヤグスク レナート
Renato Miyagusuku
事業推進課機関

株式会社みらい創造インベストメンツ

採択課題名

非GPS・不整地環境対応の自律測量ロボティクスによる建設支援インフラの創出

プロジェクト概要

建設における測量は、設計や施工の精度、さらには工期を左右する極めて重要な工程である。担い手不足と高齢化が進み、継続的な測量の実施が困難になっている。本プロジェクトでは、非GPS・不整地環境下でも自律的に測量を行えるロボティクス技術を開発する。複数センサを統合(センサフュージョン)し、自らの位置を特定して地形や構造物を三次元的に高精度で計測する仕組みを構築。測量からデータ整理・報告書作成までの自動化を通じて、現場の効率と精度を高め、持続可能な社会インフラの整備に寄与する。

製品・サービスの概要(申請時)

本技術を基盤に、建設現場向けの「自律測量ロボットシステム」を事業化する。ロボットが現場を自律走行しながら測量・データ化を行い、取得情報を設計図や報告書に自動反映することで、作業時間とコストを大幅に削減する。さまざまな環境下でも高精度を維持し、施工品質の安定化と効率的な現場運営を実現する次世代の測量支援ソリューションである。本システムは、墨出し作業やインフラ点検など建設サイクル全体のさらなる自動化にも応用可能である。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

建設関連企業と実証を進め、ロボットの実用性・信頼性を検証しつつ、ビジネスモデル具体化とパートナー連携を推進。2027年度スタートアップ設立後は、性能安定化、ビジネスモデル確立、資金調達、販売体制構築を進め早期事業化を目指す。