採択課題

研究代表者
山梨大学
教授
小谷 信司
Kotani Shinji
事業推進課機関
ミライドア株式会社
採択課題名
スマート農業を加速するAI・ロボット融合型サクランボ選果・パック詰めシステムの社会実装
プロジェクト概要

サクランボの生産現場では、高収益作物であるにもかかわらず、高齢化や熟練労働者の不足、長時間労働により、生産者の減少と収益の伸び悩みが続いている。これらの課題を解決するため、収穫後に最も手間のかかる選果およびパック詰め作業を自動化する世界初の自動選果・パック詰めシステムを開発した。さらに、選果データと環境・営農データを組み合わせたデータサービスを提供し、内外の市場に大きなインパクトを与える事業モデルを構築する。
製品・サービスの概要(申請時)
世界初の「サクランボ自動選果・パック詰め機」を製品化し、農家・農業法人・JAへ販売する。選果機から自動取得される選果データ、農家が入力する農作業データ、雨除けハウス内の温湿度や土壌水分・pHなどの環境データをクラウド上に集約し、AIで統合解析を行う。得られた分析結果をJAに提供し、JAは営農指導や経営支援をサクランボ農家に対して行う。この仕組みにより、地域農業の高付加価値化と省力化を同時に実現し、果樹産業の持続的発展に貢献する。
SU設立に向けた活動計画(申請時)
スタートアップ設立予定時期は、2027年4月である。本課題研究代表者の小谷信司が経営者候補人材である。設立するスタートアップの経営方針は、設立後10年以内に株式上場を想定している。