プロジェクト概要

心臓移植は重症心不全患者に対する根本治療であるがドナー不足は深刻な問題である。心臓移植に代わる画期的治療として他家iPS細胞由来心筋細胞移植の治験が進行中だが、免疫抑制剤が必須である。本プロジェクトでは、長期の免疫抑制剤使用が不要となる自家iPS細胞を用いた心筋再生医療を遂行するために、自家iPS細胞の樹立、心筋細胞の作製、細胞移植法、免疫応答の管理法を独自に開発し、霊長類モデルでPoCを取得する。スタートアップを設立し、医師主導治験を経て、「シングルセル自家iPS細胞由来心筋移植」を心不全に対する標準的とすることを目指す。

製品・サービスの概要（申請時）

iPS細胞由来心筋細胞をシングルセル状態で凍結保存し、解凍直後に移植しても十分に生着する技術を開発した。この技術によってより安価で多くの患者への治療提供が可能である。また自家細胞を用いた再生医療の開発によって、免疫抑制剤の長期投与が不要となり、治療コストの低下だけでなく、より副作用の少ない治療が可能である。

SU設立に向けた活動計画（申請時）

細胞製造・保存および霊長類を用いた試験を通じてPOCを取得するとともに、知財を獲得したで2028年SUを設立する。設立したSUで、VCからの5億円の資金調達を行い、医師主導治験を開始する。