採択課題

研究代表者
埼玉医科大学
教授
泉田 欣彦
Yoshihiko Izumida
採択課題名

妊婦に対するAI搭載型オンライン診療支援システムの開発と新規ビジネスモデル創出

プロジェクト概要

妊産婦の遠隔医療に革新をもたらすAI搭載型プログラム医療機器MLink-Cureを開発する。本システムは、厚生労働省事業で実績ある先進的モバイル通信技術と国際標準クラウド基盤を活用し、電子医療データ(EMR)と患者生成医療データ(PGHD)を高度に統合・解析する独自の機械学習モデルを実装する。本技術により、①周産期合併症低減効果を日本の医療環境で実現、②精密医療情報によるスモールビジネス基盤を創出する。

製品・サービスの概要(申請時)

生活習慣病、母子保健における予防・管理・改善等に貢献するサービスモデルの創出を見据え、米国NIH をモデルとするモバイル・クラウドネットワークを日本の医療環境や法制度設計に合うようカスタマイズさせ、mHealth デバイスを用いて取得した個人の日常生活の健康データや医療データを基に、精密化オンライン診察を実施し、周産期疾患等の患者への効果的な指導・管理が可能な医療サービス展開を行う。 さらにDPC 情報等の社会医療情報等と紐づけて匿名加工済みデータでのベンチマーク、医療保健支援サービスなどの魅力的なサービスを創出する。日本の国際標準医療情報プラットフォームの先駆けとしての取り組みを実施し、国民の次世代の健康増進及び精密化医療(Precision medicine)の社会実装につなげていく。

SU設立に向けた活動計画(申請時)

国内の少子化という社会課題を背景に、妊娠糖尿病妊婦の血糖値改善と周産期合併症発症率低減という明確な臨床的アウトカムを追求することで、医療現場からの高い評価と信頼を獲得し、収益基盤の安定化を計画する。その上で、株式市場からの資金調達を通じて、事業の更なる成長とグローバル展開への足がかりを築く。 ただし、市場環境や事業の進捗状況によっては、事業会社へのM&A(合併・買収)も視野に入れ、特に、妊娠・出産・育児関連の事業を展開する大手企業や、デジタルヘルス領域への参入を検討している企業との連携は、シナジー効果を生み出しやすく、より早期のEXITを実現する可能性も模索する。