採択課題

研究代表者
信州大学
助教
小笠原 慎治
Shinzi Ogasawara
事業推進課機関
DCIパートナーズ株式会社
採択課題名
スマートインフルエンザウイルスを用いた肺疾患のウイルス療法
プロジェクト概要

肺疾患の中には世界的に罹患者が多いにもかかわらず有効な治療法が開発されていない疾患がある。我々は、細胞内のタンパク質を検知して増殖能が変化するインフルエンザウイルス「スマートインフルエンザウイルス」の開発に成功した。本プロジェクトでは、肺疾患の原因となっている悪性細胞だけで増殖し死滅させるスマートインフルエンザウイルスを創出し、悪性細胞を選択的に肺から除去する画期的なウイルス療法を開発する。また、培養細胞および動物を用いて開発したウイルス製剤の安全性試験を行う。
製品・サービスの概要(申請時)
スマートインフルエンザウイルスを基にした肺疾患を治療するためのウイルス製剤を開発し提供する。スマートインフルエンザウイルスは、タンパク質を検知するセンサーを交換するだけで死滅させる細胞を自由に変更できる。将来的には肺疾患以外の疾患を治療するウイルス製剤を開発し提供する。また、独自のプラットフォーム技術を活かしてセンサーの受託開発を行う。
SU設立に向けた活動計画(申請時)
事業化推進機関の支援を受けCEO、COO候補となる人材を確保し、VCからの資金調達を実施した後SUを設立する(2028年4月設立予定)。DSANJやBioJapanなどを活用し共同開発企業を探索する。